
認知のゆがみ(cognitive biases)は心理学的なアプローチと社会心理学的なそれとの違いで引き合いに出す例が若干違うと思いますが、
ものすごく簡単に言うと
思考や感じ方のクセなどによって
世界を歪めて見ていること
ということができると思います。
これは誰にでもあるので、すぐ思い当たるふしを見つけられるのではないでしょうか。
パーソナル心理学的な認知のゆがみについては、ネットで調べるとたくさん出てきます。まずはどんなものがあるかを知ることは自分を知る上で重要です。
つまり、自分自身で見ている自分は客観的に見た感じの像とかなりのずれがある場合が多い、ということです。
まずはその歪みにどのような種類があるか見てゆきましょう。
パーソナル心理学的な認知のゆがみ(認知バイアス)の種類
- 自己確証バイアス(Self-serving Bias):
成功した時は自分の能力や頑張りが原因だと思いがちで、失敗した時は外の理由や他人のせいにしようとすること。 - 過剰自己評価(Illusion of Control):
出来事を自分でコントロールしていると勘違いしがち。 - 恣意的一致(Arbitrary Inference):
心配したりネガティブな状況を見て、無理に悪い結論を出してしまうこと。 - 選択的注意(Selective Attention):
自分の信じていることや興味があることだけに集中しがち。 - エンドウィング(Endowment Effect):
持っている物や自分のアイデンティティを大げさに評価してしまうこと。 - 確証バイアス(Confirmation Bias):
自分の考えをサポートする証拠を大切にし、それに反する証拠を無視しがち。 - 先入観(Stereotyping):
特定のグループや人に対して、固定観念や既存の考え方で判断してしまうこと。 - 自己比較バイアス(Social Comparison Bias):
他の人と比べて、自分をポジティブに見せようとすること。 - 感情的推論(Emotional Reasoning):
自分の気持ちや感じ方に基づいて行動すること。 - 幸運の錯覚(Illusion of Luck):
成功や失敗が運や偶然に左右されると思いがちです。 - 選択支持バイアス(Choice-supportive Bias):
自分の考えや仮説を支持する情報を大事にし、反対の情報を無視することがあります。 - 群集心理(Herd Mentality or Bandwagon Effect):
多くの人がしているからという理由で、同じ行動を取ろうとすることがあります。 - 先入観(Prejudice or Stereotyping):
特定のグループや人々に対する固定観念や先入観に基づいて判断することが。 - 感情的推論バイアス(Emotional Reasoning Bias):
自分の感情や感覚に基づいて判断し、客観的な証拠や論理的な分析を無視する傾向。 - 後知恵バイアス(Hindsight Bias):
結果がわかった後、その結果が予測できたかのように思い込むことがあります。 - 過剰自信(Overconfidence Bias):
自分の能力や知識を過大評価し、リスクを過小評価することがあります。 - 認知的不協和(Cognitive Dissonance):
異なる考えや情報が矛盾する場合、それを調和させようとして不合理なやり方で認識を修正することがあります。 - 最初の印象効果(First Impression Bias):
最初に得た情報や第一印象に基づいて、その後の情報や経験を判断することがあります。 - 決定の推移(Decision-making Bias):
特定の条件下で意思決定が変化する傾向があり、同じ問題に対して異なる意思決定をすることがあります。

認知バイアスを減らすための実践的な方法
認知バイアスは、私たちの日常的な思考や判断に深い影響を与える傾向があります。これらのバイアスがあると、客観的な視点を失い、誤った結論を導くことがあります。
しかし、認知バイアスに気づき、それを減らすことで、より客観的で健全な意思決定が可能となります。
以下に、認知バイアスを減らすための実践的な方法を紹介します。
1. 自己認識とメタ認知の強化
認知バイアスを減らす第一歩は、自分自身の思考や感情について意識的になることです。自己認識を高め、メタ認知能力を発展させることで、自分の認知バイアスに気づきやすくなります。
日常的に自己分析を行い、自分の思考パターンや判断基準を客観的に評価しましょう。
※メタ認知能力とは、自分の頭の中で何が起こっているかを見る力のことです。つまり、自分の考え方や感じ方をじっくりと観察し、評価できる能力です。例えば、勉強していて難しい問題にぶつかった時、自分がどんな戦略で取り組んでいるのかを振り返ります。もし「この方法ではうまくいかないかもしれない」と気づいたら、新しいアプローチを考え出すことができます。メタ認知能力を持つことで、自分の学習や問題解決のやり方を柔軟に変えることができ、効率的に学ぶことができるようになるでしょう。
2. 複数の視点からの情報収集
情報収集の際には、複数の異なる視点や情報源から情報を収集することが重要です。特定の意見や情報に偏らず、広範な視野から情報を取り入れることで、認知バイアスが影響するリスクを減らすことができます。
3. 確認バイアスへの注意
確認バイアスは、既存の信念や期待に基づいて情報を選択的に取捨選択する傾向です。このバイアスに気づいたら、対立する意見やデータを積極的に探求し、客観的な判断を支える根拠を確保しましょう。
4. 感情的判断を避ける
感情的な反応や判断が認知バイアスを引き起こすことがあります。重要な決定を下す前に、感情的な影響を最小限に抑えるために一息ついてから考えることが大切です。客観的なデータや論理的な分析を優先しましょう。
5. 自己確証バイアスへの対処
自己確証バイアスは、成功や失敗を自己の能力や選択に帰属させる傾向です。失敗や挫折を学びと捉え、客観的な視点で自己評価を行うことが重要です。成功の場合も、客観的な要因を見直すことで、バイアスを軽減しましょう。
6. 批判的思考の促進
批判的思考を促進することで、認知バイアスを減らすことができます。自分の考えや他人の主張を客観的に分析し、疑問を持ちながら情報を評価する習慣を身につけましょう。根拠のない仮定や結論に飛びつかず、証拠や理由を求めることが大切です。
7. 反省とフィードバックの活用
過去の意思決定や行動を振り返り、それがどのように認知バイアスに影響されたかを考えることで学びを得ることができます。信頼できる人からのフィードバックを受け入れ、自己の盲点や認知バイアスについての理解を深めましょう。
8. 教育と学習の継続
認知バイアスについての教育と学習を継続することも重要です。心理学や行動経済学の知識を深めることで、バイアスを理解し、それに対処する新たな方法を見つけることができます。書籍やオンラインコースなどを利用して、自己研鑽を行いましょう。
9. 実験的思考と柔軟性の育成
新しいアイデアや視点にオープンであり、自分の意見や信念を常に柔軟に見直すことが大切です。実験的思考を促進し、自分の立場を客観的に再評価する習慣を養いましょう。
10. 自己観察と改善のサイクルの確立
最後に、自己観察と改善のサイクルを確立することが認知バイアスを減らすための鍵です。定期的に自分の思考や判断を振り返り、どのように改善できるかを常に考えることで、認知バイアスに対する感度を高めることができます。
以上が認知バイアスを減らすための実践的な方法です。これらのアプローチを組み合わせて取り組むことで、より客観的で健全な判断ができるようになるでしょう。

いかがでしょうか?小難しい漢字の単語が並んで眠くなりましたかね?
難しい個所や項目の箇所はすっ飛ばして、その下のわかりやすい個所をお読み頂くだけで十分OKです!!
こうして見ると、いかに私たちが現実世界の論理性の枠から外れた、自分の認知のゆがみの世界のなかで生きているかがわかります。
大事なのはこうした傾向が私たちのなかにあるということをまずは知ること。
つまり全体で何が言いたいのかというと、
自己評価というのはバイアスが入りまくっていて、
本当に当てにならない
ということを常に忘れないようにし、認知のゆがみを無くす方法のところをご覧いただき、自分にあった対策方法を考えてゆきましょう。


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